薬物治療の効果と課程

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再発防止にも配慮

抗うつ薬は1950年代に開発されたもので、現在では多くの場合、うつ病の治療にカウンセリングなどと並行して用いられています。抗うつ薬には大きく分けると5つの種類があり、新しいものほど副作用が小さくなりますが、古い薬にも効果が高く値段が安いというメリットがあるため、今でも使われることが少なくありません。また各々の薬には患者との相性があり、薬を変えることで症状が改善する場合もあります。ただし複数の抗うつ薬を併用するのは好ましくなく、しばらくは同じ薬を使い続けることが大切です。どうしても効き目が感じられないときは、主治医に相談してみましょう。薬の種類は医師の判断に任せ、勝手に変えないように注意してください。抗うつ薬は副作用が心配だということから、自己判断で服薬を中止してしまう方もいますが、治療の途中で薬をやめると再発しやすいので注意が必要です。抗うつ薬は飲みはじめは少しずつ量を増やし、効果が現れたら少しずつ量を減らすようにするのが一般的です。神経伝達物質の分泌量が急に変化すると、精神のバランスを崩すことがあるため気をつけましょう。また他の病気や薬の副作用がうつ病の原因になっている場合は、その原因を取り除くことも重要です。精神科や心療内科で取り扱う病気の種類には、うつ病のほかに現代型(非定型)うつ病や双極性障害があります。これらは抑うつ状態が見られる点では共通していますが、治療方法は異なります。現代型うつ病は職場では激しい落ち込みが見られるものの、プライベートでは比較的気分が安定していることが特徴です。趣味の活動や旅行には積極的になれる場合もあります。このタイプの治療には通常は抗うつ薬は用いられず、カウンセリングを通して抑うつ状態の原因を究明し、ストレスを取り除いていくのが一般的です。また時には本人に改善への努力を促すことも必要になります。双極性障害は昔は躁うつ病と呼ばれた症状で、うつ状態と躁状態を繰り返すのが特徴です。ただし躁状態のときは病気という自覚がないので、診断が難しいとされています。うつ状態と躁状態のときで薬の種類を使い分ける必要があり、躁状態を緩和するには気分安定薬や抗精神病薬を用います。再発しやすい病気なので慎重に経過を見守るとともに、予防のため生活習慣に気を配ることも大切です。以上のように一見うつ病のようでも経過や治療法の異なる症状があるので、素人が安易に判断することは避け、専門医の診断を受けるようにしましょう。

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